¥148,500
◇産地 京都(西陣織工業組合証紙番号47 河合美術織物) ◇素材 絹70%、ポリエステル10%、レーヨン10%、指定外繊維(和紙)10%(金属糸風繊維) ◇地色 銀箔 ◇用途 訪問着、付下げ、色無地 ◇サイズ 長さ:約440cm 帯巾:約31cm 六通柄 ◇特徴 ・お着物に合わせやすいフォーマル帯 ・豪華さと気品、品格のある美しい帯姿 上質感と重厚感漂う上品な輝き、河合美術織物の袋帯の紹介です。 白銀に輝く地色、金、銀、白で乱菊が唐織の技法で大胆に美しく織り表されています。 何かお勧めは?と聞かれれば、こちらのシリーズの帯地を紹介をします。シンプルに造りが良く、とにかく色目が美しいのです。デザイン云々の前に色が良くないといけない。それでこれは、色がいいんです。 小手先の誤魔化しがなく、作り手の真っすぐさが感じられます。本当に良いお品物は、周囲の空気感が他とは違うのです。職人にとってモノづくりは、生きるための仕事、同時に自分との対話であり、そして何か尊いものへの捧げもの。道に終わりはありません。 乱菊は、菊文様の一つで菊の花びらを大きく、長くして咲き乱れた様子を表した文様です。菊の花の華やかさが強調され大胆でとっても美しい帯に仕上がっています。 菊は、特別な植物です。 菊はもともと中国原産の植物、中国ではすでに周の時代(約二千三百年前)に栽培されていたらしいです。 シンプルに香りが良く、姿が美しいのが愛でられるきっかけでしょう。 先秦には、菊花観賞が『礼記』にしるされています。 その後、何度か菊の鑑賞ブームがありますが大きく発展したのは宋の時代。現代見られる菊の原型のほとんどがこの時代に作られたそうです。 日本では最初、「貴族の花」でありましたが江戸時代に庶民が愛でるようになります。 植物としての菊は、秋の花で、和歌などにも歌われることとなります。 また、先秦の頃、神仙思想と結びつくようです。神仙思想は簡単にいうと仙人・神人になる事目指す思想。 何が目的かというと、、、不老長生。 それで菊は延命長寿の霊草 として珍重されます。不老不死の仙薬の仙花であるわけです。 「菊にひたされた水は生命の水、不老長生の水」 秦の始皇帝が不老不死を願って仙薬を血眼になって探していたのもこの頃。 「白菊と蓮花、ニワウルシの花汁を丹(硫化水銀)に和して蒸して服すること1年を経れば齢500歳」といわれる 。 菊は、ビタミンEが豊富ですので、中国最古の薬物書『神農本草経』に上薬として登場します。 「味は苦平。風による頭眩や腫痛、目が脱けるように涙出するもの、死肌、悪風、湿痺を治し、久服すれば血気を利し、身を軽くし、老に耐え、年を延す。一名節華」と記される。 「宮廷人がはじかみを食し、菊酒を飲んで長寿を願う」 漢代には、重陽の節句の原型のような振る舞いが行われていたようです。この辺りが延命長寿のいわれの流れです。 日本では、貴族たちが当時の中国に憧れて、模倣をします。当時の優秀なエリート達が真剣に厳かに取り組んでいたみたいです。こちらも現代人の「長生きできると良いね」位の軽い雅な感じではなかったようです。 菊は、本草経では別名「日精」と呼ばれ、菊の花弁が放射状の形状を日輪に見立てる考えが表れています。 古代メソポタミアの太陽神のシンボルが同じような菊文様ですので、もしかしたら、この辺りの思想が伝播していたのかもしれません。 太陽の精気を含んだ花、百花の王。別格の花とされているわけです。 天皇家の家紋が菊なのは、後鳥羽上皇の菊好きが由来なのですが、太陽神であります天照大御神の子孫が日精の家紋というのも面白いです。 それで日本では、菊は奈良時代、秋草のひとつにすぎなかったようなのですが平安時代初期には、上記のような中国の観念、習俗が定着して、和歌に歌ったり重陽の節会が始まったりします。最終的には最も高貴なものという観念まで昇りつめることになります。 江戸時代は、菊の鑑賞が盛んな時代。 様々な新しい品種が作り出され、各地で菊の会が開かれその美しさを競い合うようになります。 菊の栽培の庶民への普及につれて、,季節性などから解放された美しいデザインとしての菊柄が誕生します。 実際の菊を品種改良して、どんどん綺麗で洗練された菊が生まれますから、それに従って、衣装や調度品に美しい菊の文様が生み出される事になります。 それまでの秋草の中の一つとして描かれたり、長寿のシンボルとして水とセットで描かれる必要がなくなります。衣装の文様にも菊単体で美の象徴としてデザインされ、盛んに用いられるようになります。 豪華さと気品、品格を重んじた装いになりますね。華やかなお席でひときわ印象に残る着姿になります。 おめでたいお席は勿論のこと、パーティで映えますね。 ◇お仕立・ガード加工 御仕立ご希望の方は、「確認なしで御仕立する」をご選択いただき「こちらの商品をまとめて購入」よりご注文下さい。 袋帯の仕立(帯芯付) 現物確認後お仕立発送 現物確認なし仕立後発送(キャンセル不可) 現物確認後ガード加工 ガード加工後発送 ・「確認なしで御仕立する」(キャンセル不可)の納品をご選択の場合は、お仕立をいたしましてからお届けいたします。御仕立代は割引料金とさせていただきます。 ・「御仕立不要」をご選択の場合、未仕立品を一度お届けいたします。御仕立ご希望の場合は、商品ご確認後、仕立て申込書に御記入の上、ご返送下さい。(返送時の送料はご負担下さい) 通常は綿芯で御仕立いたします。絹芯ご希望の場合は、セレクトボタンでご指定下さい。 綿芯-適度な硬さで、シワになりにくいのが特徴です。特にお好みがなければ綿芯で御仕立下さい。 絹芯-質感に優れ、軽く柔らかで結びやすいですが、柔らかな帯地ではお太鼓の形が崩れやすいのがデメリットです。 撥水加工をいたします。希望の場合は、セレクトボタンでご指定下さい。 お着物のお手入れを簡単にし絹製品の汚れを防ぐ防汚・撥水・撥油効果の加工です。 数回のクリーニング後も効果があります。加工のメリットは次の3点です。 1、汚れに強く 2、手入れが簡単 3、美しさが長持ち ◇返品 未仕立・未加工の商品のご返品は、お荷物到着から7日以内にご連絡下さい。 仕立・紋入・ガード加工済の商品は返品できません。美しい帯地です 華やかで、気高く尊い 特別な帯地。 空気感伝わるでしょうか? 気配とでもいいましょうか。ただならぬ感じです。 ご縁のある方に届くと良いです。それまでお預かりしております、という気持ちです。
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